2022年7月8日に67歳でお亡くなりになった安倍晋三元首相。
通算8年8ヵ月の就任期間は、最長記録の総理大臣として歴史にその名を刻みました。
数々の功績を残した安倍元首相ですが、戒名に注目が集まっています。
歴史的にも珍しい最上位の戒名らしい・・・
いくらするんだろう・・・
戒名には様々なランクがあり、称号や値段も大きな差があるようです。
今回は、最高ランクと言われる安倍元首相の戒名の値段や読み方、意味について調べていこうと思います。
安倍晋三元首相の戒名の読み方
戒名とは、仏門に入ったことを示す名前だそうです。
一般的には、死後に授けられるもので、お坊さんにつけてもらいます。
安倍元首相の戒名は、
紫雲院殿政誉清浄晋寿大居士
浄土宗の戒名だそうです。
安倍さんの出身地である山口県は、日本でもっとも浄土宗の信仰が厚い地域と言われています。
また、葬儀が行われた東京都港区にある増上寺も浄土宗のお寺です。
読み方は
紫雲院殿(しうんいんでん)
政誉(せいよ)
清浄(しょうじょう)
晋寿(しんじゅ)
大居士(だいこじ)
戒名は漢字ばかりなので、ちょっと難しく見えますよね。
1つ1つにしっかりとした意味がありますので、ここからは意味について調べていきたいと思います。
安倍晋三元首相の戒名の意味
戒名は4つ(または3つ)の構成から出来ています。
- 院号:身分や格の高さを表す(全ての人につくわけではない)
- 道号:生前の人柄や性格を表す
- 戒名:仏の世界での名前
- 位号:戒名の格式が反映され、社会への貢献度性別や年齢により異なる
安倍さんの戒名を、この構成で分けると下記のようになります。
- 院号:紫雲院殿(しうんいんでん)
- 道号:政誉清浄(せいよしょうじょう)
- 戒名:晋寿(しんじゅ)
- 位号:大居士(だいこじ)
1つ1つ意味を見て行きましょう。
院号:紫雲院殿(しうんいんでん)
紫の雲がたなびく最高位の格式。
「紫」は非常に格式が高い色。
「雲」は浄土宗を広めた法然上人が、西の空に紫雲を見たことから、「浄土宗を広めよう」と決意したとされる浄土宗の象徴とも言える存在。
「院殿」は徳川家康など歴史に名を残した武将など限られた人にしか与えられないもの。
ちなみに徳川家康さんの戒名は・・・
東照大権現安国院殿徳蓮社崇誉道和大居士
で、日本一長い戒名だと言われています。
道号:政誉清浄(せいよしょうじょう)
長期に渡り政治に関わり、汚れなく清らか
政は言うまでもなく「政治」の「政」という字が使われています。
日本史上、最長政権であったことも表していると考えられます。
「誉」は浄土宗では最高位の戒名で使われる漢字です。
「清浄」は穢れのない清らかなことを表します。
戒名:晋寿(しんじゅ)
(生前の名前)「晋」と物事を前に進める願いを込めて
位号:大居士(だいこじ)
最高ランクの男性であるを表す
男性の場合、位号のランクは「大居士→居士→信士」の順になっています。
安倍さんは「大居士」ですので、最高位の位号であることが分かります。
安倍晋三元首相の戒名の値段は1000万以上?
安倍さんの戒名が最高ランクだということは分かりました。
次に気になるのは「値段がいくらなのか」ということです。
戒名は「お布施」の差によって異なります。
一般的な値段と戒名の違いをご紹介します。(宗派により異なりますのであくまでの一例です)
50万円以下 | 男性「信士」 女性「信女」 |
50万円~80万円 | 男性「居士」 女性「大姉」 |
100万円以上 | 院号がつく。 |
不明(500~1000万円以上?) | 「院殿」がつく。現在でも珍しい |
安倍さんの戒名は紫雲院殿政誉清浄晋寿大居士でした。
歴史的に見ても、非常に数少ない「院殿」がつき、さらに「大居士」という最高ランクの位号もついていることから1000万以上の値段である可能性が高いのではないかと考えられます。
まとめ
安倍晋三元首相の戒名の読み方と意味、値段についてまとめてきました。
通常、戒名は6~9文字程度と言われていますが、安倍さんは13文字と長く、格式の高さが分かります。
また、値段は1000万以上ではないかと想像できるほどの最高位の称号と考えらます。